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■活版印刷とは?

■活版印刷とは?


活字組版で印刷する凸版印刷です。活字組版とは鉛を主とした金属活字を並べてレイアウトした印刷用の版のことです。
他には凹版印刷(グラビア)、平版印刷(オフセット)、孔版印刷(リソグラフ、謄写版)が主な印刷形式です。
「活版工房」では、ドイツハイデルベルグ社の活版印刷機を2台整備し、名刺、ポストカード等はプラテン印刷機、大版サイズはシリンダー印刷機で印刷しております。

近鉄奈良駅から北東方面の東向北町周辺には1970年代まで活版印刷所が3件ほどありました。現在は実業印刷㈱のアンテナショップ「活版工房丹」があるだけです。
活字を造る基が字母で、雌型で真鍮製です。昔は手彫りで彫っておりましたが、現在はNC旋盤での彫刻が可能です。この雌型に、鉛、アンキモン、錫の合金を流し込んでできたのが金属活字です。

★これは場所の関係でスライドになっていますが、本来は背中合わせの馬の背になっていることから、「活字のウマ」と呼んでおりました。例えば8ポと9ポと10ポというサイズによって全部違うウマが必要です。そのウマは漢和辞典の偏と旁順に並んでいます。昔の職人さんは、漢和辞典の文字順が頭に入っていたといわれます。活字を1本ずつ原稿を読みながら拾っていくのが、文選という仕事です。その活字をレイアウトして組んでいくのが植字という作業で、二つの分業になってまいす。
活字を拾うスピードが、優秀な人で1日8時間労働で大体1万5000字、ところが原稿によってスピードが違うのです。縦組みの原稿なら1万5000字拾らえても、横組みの原稿なら1万2000字以上は無理なのです。縦組みだと2、3行(約50字)は一瞬で頭に入るらしいのです。
活字組版の作業は文字を拾って組むだけではありません。持ち出した活字は元に戻す必要があります。往復の作業が必要なのです。活字は印刷することで摩耗します。摩耗した活字は新しく鋳込み直した活字と入れ替えますし、8p、9pの小さい活字は1回の使用で新しい活字と入れ替えていました。結構手間暇かかる作業ですが、昔の版木を彫るよりははるかに効率が良いのです。でも、現在の電子組み版(ワープロ)にはかないません。優秀なオペレーターなら25000字以上は入力しますし、保存、検索が簡単で場所を取らないことが一気に生産性をアップ致しました。

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