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■正倉院展のはじまり「奈良博覧会」

2026.02.15

近鉄奈良駅から北東に広がる一帯は北町界隈と呼ばれ、活版工房丹のアンテナショップがその入り口に在り、奈良女子大学、般若寺、奈良豆比古神社、正倉院、二月堂、大仏殿もその一角に在ります。
明治8(1875)年の4~6月、ついに東大寺大仏殿・回廊で第一次奈良博覧会が開催されます。
その際の出品物が、第1~14号の「奈良博覧会物品目録」と第1~7号の「会場内第三区大仏殿内正倉院宝庫御物陳列目録」に収載されています。(半紙サイズに木版と活字で活版印刷されています)
これを見ると、県内の主だった大社寺から、今日の国宝になっているものから、その後の行方が追えないものまで多数の宝物が、大仏殿に勢ぞろいしていることがわかります。
正倉院宝物が庶民に一般公開されたのは、史上初めてのことです。
現在の正倉院展は昭和21(1946)年に開始されたものですが、この奈良博覧会こそ、正倉院展の元祖といっても過言ではありません。
現在の正倉院展ではガラス越しにしか見れない宝物が、東大寺の回廊に並べられ、手で触ることも可能でした。

毎年秋に開催される正倉院展には正倉院宝物の中から初めての出品物から何度も出品されてきたものまで色々です。活版工房ではその中から3~4点選んで使われている模様を活版印刷用にデザインし、ハガキに仕上げております。3~4色刷り、箔押し加工、小口染め、等の技法を使っております。

<逸話>奈良時代に東大寺で写経された「賢愚経」の断簡、大聖武が「二行ちょうだい」「はいはい、チョキチョキ」なんてやり取りで売られたそうです。

★奈良博覧会の目録(会場第3区大仏殿内正倉院宝庫御物陳列目録 第1号)

★目録用の木製凸版(東大寺図書館に保存されています)