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奈良を「伝える」活版工房 丹 TAN

46 花氈 より

■正倉院宝物とデザインについて
正倉院宝物は一度に成立したのではなく、何段階かに分かれて成立しており、成立過程も皇室からの献上品、東大寺独自の収蔵品、皇室以外からの献上品と様々である。
もっとも根幹をなすものは、聖武天皇の七七忌に光明皇后が天皇遺愛の品々ならびに皇后に縁のあるものを東大寺大仏に献上したものである。その後も若干の宝物が光明皇后から東大寺に都合五度にわたって献上された宝物は正倉院正倉の北倉に納められ、今日に伝えられている。
光明皇后が五度にわたって東大寺大仏に献上した時に副えられていた献物帳には、①国家珍宝帳 ②種々薬帳 ③屏風花氈等帳 ④大小王真跡帳 ⑤藤原公真跡屏風帳がある。「国家珍宝帳」とは正式に「東大寺献物帳」と呼ばれるべきものであるが、この献物帳の冒頭に「太上天皇の奉為に国家の珍宝を捨して東大寺に入るる願文」との文言による。
中倉、南倉の宝物には東大寺の千手堂や東小塔などに保管されていた宝物や元々東大寺に保管されていたもの、儀式に使用されていた宝物、献上物を入れた箱類がある。
これらの宝物に使われている文様を再現したのが天平文様シリーズである。

46 花氈(かせん)(北倉150-4)
花弁が浅紅で浅縹と紺の丸形である正面向きの四弁花の周囲に紺の葉と茎を配した花葉文を並べた列と、浅紅の側面花に浅緑の側葉からなる花葉文と、浅紅の側面花に縹の側葉からなる花葉文を交互に並べた列が白地の毛氈全面に互い違いに繰り返して配されている中に、中央の側面花の列の真ん中に浅紅の球を今まさに杖で打たんとする浅紅の袴に紺の靴で頭髪も肩も紺の人物が置かれている。花氈は、文様の形に毛氈にくぼみを作りその中に染色した毛氈の断片を埋め込んで、アルカリ性の液に浸して圧力を加え周囲と縮絨させて作られたものである。
長さ273cm 幅126.5cm 人物高さ36cn
日経新聞社「正倉院の文様」より引用
46 花氈 より
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